海外引越しの費用はここで決まる
海外引越しの費用は、距離や荷物の容積など、国内での引越しとは異なる要素で決まります。費用の目安やどこにどの程度お金がかかっているのかを知っていれば、 それが安心につながるもの。業者によってサービス内容（できること）も価格も変わってきますので、まずはお見積もりください。
海外引越しの価格の決まり方
海外引越しの価格を見る前に、以下の3点について知っておきましょう。これを知っておくと、海外引越し会社がどのくらい信用に値するかも判断することができます。
消費税
海外引越しで送る家財道具は輸出商品と同じ扱いになるため、日本の消費税はかかりません。もし、消費税を請求するような海外引越し会社があったら、その会社は信用してはいけません。
海上運賃
海上運賃は、原油市場価格の変動や年に1～2回ある需給関係の変化、船会社の都合などにより、基本運賃の見直しが頻繁に行われています。 運賃は発送元と発送先の間の距離に大きく左右されますが、この間を行き来するトラフィック量（交通量）が多ければ競争原理が働くので、運賃が安くなることが期待できます。
外国為替
輸送コストの半分以上は、日本円と外国通貨の為替レートによって変動します。 つまり、円高になれば価格は安くなり、円安になれば価格は高くなるということです。
海外引越しの見積もりポイント
見積もり仕様の平準化が重要です
複数の海外引越し会社に見積もりを依頼する時は、送るものと送らないものをなるべく細かくわけたうえで、すべての会社に対して同じ荷物量で見積もりを取りましょう。 送る荷物が決まっていなくても、例えば「本のうち半分程度」「食器のうちの和食器だけ」のように説明することもできます。同じ説明によって見積もり仕様の平準化をはかり、 「同じ土俵」で値段を比較できるようにしましょう。
多くても少なくても要注意です
海外引越し会社によっては、下見の時に実際の荷物量とは異なるボリュームで見積もりを取るケースがあります。 実際より多めに見積もりを取った場合、運搬時に荷物が減っても下見で多めに見積もった容積のまま金額を請求する会社もあるので注意が必要です。 逆に、下見の時の見積もりをわざと少なく出して、「安値」を理由に受注をしようとする会社もあります。 いずれにしても、結果的に容積が増えれば多額の追加料金を請求されることになりますので、しっかりチェックしましょう。
見積もり結果が大きく違うケースもあります
平面でない3次元の荷物の容積を、下見時に正確に予測することはなかなか難しいもの。 実は、海外引越しを専門とする経験豊富な会社でも3次元の見積もりは難しく、3社が下見に来たら3社とも荷物の見積もり結果が大きく違った、 というケースも珍しくありません。見積もり額に納得できない場合は、 根拠を聞いてみたり、他社の見積もり額について自社との違いを聞いてみたりしてもいいでしょう。
容積別の料金表をもらいましょう
下見の際に、「容積別（立方メートル別）の料金表」をもらっておくことをおすすめします。 その立方メートル別の価格が高いか安いかを把握しておけば、実際の容積がわかった時に、 下見の時の価格と違いがあり過ぎることの根拠を提示できます。一方的に不利益を被るリスクも少なくなるでしょう。
現地日本語サービスってほんとうに必要？
引越し先へ荷物が着いた時に、あると安心な日本語サービス。ですが、海外引越し会社にとっては、 海外での日本語サービスにかかる経費も引越し費用の一部として計上する必要があるため、 日本語サービスを用意している海外引越し会社は、どうしても割高になってしまいます。
海外引越しに際して、現地での日本語サービスを必要とするかどうかはケースバイケースなので、 「日本語サービスがあるからいい」「ない業者は不親切」とは言えません。むしろ、 「日本語サービスはなくてもいいからそのぶんコストを抑えたい」という方も多くいらっしゃいます。
「外国語に自信がない」という方は日本語サービスを利用するのもよいですが、せっかくの海外移住、日本語サービスを受けずに頑張ってみるという選択肢もあるでしょう。 引越し費用を節約できることに加え、現地語を学べるチャンスでもあると捉えれば、あんがい「日本語サービスは不要かな」となるかもしれません。
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